住宅ローンの心配
人生の3大支出として「教育資金」「住宅資金」「老後資金」があげられています。
そのひとつが「住宅資金」です。
家を買う際に多くの方が利用する「住宅ローン」
金額も大きいため、その返済期間も長く、将来何十年と返済しながら生活していけるのか不安は抱えている方は多くいます。
そんな住宅ローンについてご説明します。
Point1 安全な借入額の上限
家づくりをスタートする際にまず決めなければいけないことは
安全に支払っていける借入額の上限です。
「金融機関が貸し出せますという金額」と「安全に無理なく返済できる金額」
ここにはやはり大きな差があります。
無理をして銀行が掲示した最高額を借り入れしても、その後の返済が困難になってしまっていけません。
そこで大切なのは、将来の家計プランをしっかりと想定することです。
住宅ローンの返済は、30年前後と長く続くケースが多いため、今だけでなく将来の家計プランも考えて借入れ額を決めるとよいでしょう。
中でも教育費がポイントです。
教育費を筆頭に将来に必要となるあらゆる支出を想定し、それでも余裕ある資金計画をたてることが必要だと思います。
借りられる返済可能額ではなく、安全に返せる限度額を把握することが大切です。
Point2 金利の3タイプ
〈変動型〉〈固定期間選択型〉〈全期間固定型〉
住宅ローンは大きくこの3タイプに分けられます。
「住宅ローンは金利が低いほうがオトク♪」と考えがちですが
金利が低いローンは、返済中に金利や返済額が上がる可能性があります。
〈変動型〉〈固定期間選択型〉といわれるタイプがそうです。
一方、最初の金利は高めですが、最後まで金利や返済額が一定なのは〈全期間固定型〉タイプです。
金利タイプによってそれぞれ長短所があり、将来の返済額も変わってくるので、
自分に合ったタイプをよく見極めて選ぶことが大切です。
Point3 返済期間は定年までを基準に
特に考慮しなければいけないのが完済時の年齢です。
退職金の金額や年金制度が不透明な今、定年退職以降も住宅ローン返済が続くと、老後の生活に不安を残してしまいます。
ほとんどの金融機関では80歳までの返済期間で貸出を行っておりますが、
現実的には定年後の年金で支払うには限界があります。
やはり住宅ローンは定年退職までに完済するのが理想的。
しかし、返済期間を短くすると毎月の返済額は高くなります。
将来収入が増えたり、支出が減ったりする見込があるならば
最初は返済期間を長くして、繰り上げ返済等で定年までに返済期間を短縮していくという計画を立てる方法もあります。
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ローンを組んだ時点ではムリのない返済計画でも、子どもが生まれたり、進学や結婚したりと
将来の家計プランも年を追うごとに変化します。
現在の状況だけではなく、将来のライフサイクルを念頭におき
「収入は少なく、支出は多めに」想定して「本当に無理のない資金計画」を考えることで、
安全な借入れ額も把握できると思います。
準備・計画を万全にすることで、不安は軽減されます。
「住宅ローン」
夢のマイホーム計画を手助けしてくれる強力な存在です。
準備と計画を入念に、味方につけてほしいと思います。