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2024/08/30
地震で家が倒壊する原因を知ろう
こんにちは!
スタッフのたけだ(二級建築士)です
お天気は降ったりやんだり・・・
週末にこの辺りを通過するようで、
大型台風10号の情報から目が離せません!
さて、我が家では同じタイミングで、子供のスイミング検定の日程が近づいておりました
近場の屋外プールでスイミング特訓をと考えていたのですが
おそらくかなわず・・・残念((+_+))
家のリビング床をプールに見立てて
エア練習できるかな?
と画策中です!
台風でもおうち時間、楽しく過ごしたいですね~(*^^)v
さて今回ご紹介したいのは「ホールダウン金物」です
ホールダウン金物は
住宅のコンクリート基礎、と木造の主構造を
しっかり接合するために使われる部品です
巨大地震時の主な倒壊原因のひとつである「ホゾ抜け」を防止します
こんな形の金属です
上は基礎工事後の写真です
コンクリート基礎に直接、ホールダウン金物が打ち込まれています
拡大するとこんなかんじです
大きい接合金物が「ホールダウン金物」、小さめの接合金物は「アンカーボルト」です
さて、工事が進みました
コンクリート基礎と構造木材の接合部です
水平方向に「土台」という構造木材、垂直方向に「柱」、細い部材の「間柱」があります
ホールダウン金物はプレートを介して、柱とがっちり接合されました
基礎も、構造材も、ミリ単位を設計書通りに作っているからできる技ですね!
上の写真はアンカーボルトの全体像です
こちらは等間隔で埋め込まれることで、水平の土台と基礎が一体となります
「土台から上の構造物は、基礎と一体となっていることが求められている。
そのため、土台を基礎に緊結する必要がある。」
と現在の建築基準に定められています
実は、ほんの20数年前までは、このような基準は明確に定められておりませんでした
1995年阪神・淡路大震災で、多くの木造住宅が倒壊しました
倒壊した建物全体の95%は1981建築基準法の改正以前の建物でした
その中で、木造住宅の接合部の強度不足が指摘されました
地震の際に柱が抜け、建物が倒壊するリスクが高まることが明らかになりました
倒壊から免れている住宅には、新古問わず共通点があったことがわかっています
これは、柱のほぞ部分に「ホールダウン金物」という器具が設置されているかどうかでした
そのため、柱と土台や梁をしっかりと固定するためのホールダウン金物の使用が注目されるようになり、
2000年の建築基準法の改正によって、その使用が義務化されるに至りました
新しい建築基準によって
新築住宅は一定の耐震基準を満たしています
南海トラフ地震にも耐えてくれることでしょう!
また来年2025年にも、構造基準の改正が予定されています
うちの構造設計は、ギリギリの設計ではなく、余裕を持った計算になっているため、
2025基準もすでにクリアしています
構造に限らず、時間でも、考え方でも、何ごとも余裕があると、うまくいくと思います!
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